夫婦の一方が離婚に同意していない場合は、協議離婚はできません。
しかし、この場合でも、交渉を経て合意に至り、協議離婚ができることがあります。
離婚するか否かについて夫婦の意見が一致しない場合は、様々な事情を材料に交渉や駆け引きが繰り広げられます。
たとえば、離婚するメリット/デメリットや離婚訴訟を提起した場合の勝訴の見込み、金銭による解決などです。
なお、離婚届が受理されても、夫婦に離婚の合意がない場合は、協議離婚は無効です。
たとえば、妻が夫の記入欄を偽造して、夫の知らないうちに勝手に離婚届を提出した場合などです。
また、詐欺又は強迫により協議離婚に応じてしまった場合は、協議離婚を取り消すことができます。
ただし、詐欺にあったことを知り、又は強迫状態を脱したときから3か月が経過すると取り消せなくなることがあります。