熟年離婚を考えるにあたり、特に重大な問題となるのが財産分与です。
結婚期間が20年以上にも及びますから、財産分与の対象となる範囲も広く、金額も大きくなる傾向にあります。
熟年離婚をお考えの方は、まず財産分与の対象に漏れがないように、夫婦の共有財産をリストアップしてみましょう。
主な財産としては、現金のほかに、不動産、生命保険、株式等の有価証券、会員権、車、退職金等が考えられます。
退職金を財産分与の対象にするかどうかの争いに備えて、別居に踏み切る時期や離婚を切り出す時期などを周到に計画することがたいへん重要です。
また、結婚前の預金や相続財産といった特有財産についても、夫婦の共有財産との混同を防ぐため、資料の収集・整理をするようにしてください。